伝統の現在NEXTシリーズ 第2弾
海神別荘
新シリーズ第2弾
昨年7月に狂言師・石田幸雄、笛・松田弘之らと、ネオ歌舞伎「花組芝居」主宰の加納幸和(演出)の顔合わせで上演し、独特な劇世界を紡ぎ出して好評を博した「高野聖」に続く、「伝統の現在NEXT」の第2弾として企画。前作で成果を上げた夢幻能形式に拠りながら、再び泉鏡花に取り組みます。名作戯曲「海神別荘」を再構築し、さらに演技陣をグレードアップして、新しい形の舞台芸術の創成と展開に挑むものです。鏡花の文体を主軸に、狂言の語り、能の舞など伝統の技法を駆使し、伝統芸能と現代に息づく演劇とを融合させ、オリジナリティの高い新しい「劇」のあり方を模索してゆく長期的プロジェクトの第2弾です。
今回、狂言界から、若きホープ茂山逸平を主役に、その相手役に能のシテ方・味方玄を迎えてパワーアップ。演出は前回に引き続き加納幸和が担当、鏡花の華麗な世界を舞台化します。
- 日時
- 2005年12月21日(水)〜24日(土)
- 場所
- 紀伊國屋ホール
- 原作
- 泉鏡花
- 演出
- 加納幸和
- キャスト
- 茂山逸平・味方玄・石田幸雄
- ストーリー
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旅の学生は、海岸で出会った老人から、かつて大津波があって、村の娘が海底にさらわれた話を聞く。老人はいつしか娘を失った父親に姿を変え、深い夢の中に沈んでゆくようだ。いつともしれぬ時代、海の底深く・・そこで繰り広げられる、人間の女と人ならぬ海神の公子との、不思議な愛の物語。海に眠る財宝と引換に海底に嫁ぐ美女と公子の間に交わされるのは甘い愛の言葉ではなく、人間の愛の偽りと欲望の深さ、自然への無知、美への冒涜…など罪と罰の皮肉に満ちた論争であり、海底世界が人間に侵され、自ら地上に同化していくことへの絶望から、公子はやっと手に入れた美女を殺そうとするが…。