万作萬斎新春狂言2021
當丑年☆牛尽くし
狂言界の第一人者・野村万作、萬斎父子が毎年の干支にちなむ選曲や、節目には大曲、稀曲を織り交ぜて大好評を博している新春狂言。
1998年1月にスタートして以来連続23年、劇場狂言ならではの舞台美術や照明効果を活用し、また祝祭感たっぷりに新春の華やかさをお届けしています。
連続24年目の今回は、丑年にちなんで牛尽くしの2曲をお届けします。恒例の謡初、軽快な萬斎トークに続いて、小品ながら人間国宝・万作が語りの技術を尽くす「横座」を。さらに萬斎が、この劇場でのシリーズ初登場で喝采を博した、太郎冠者狂言の名作「木六駄」を12年ぶりに上演します。話題性、見所もたっぷりと、江戸前狂言の醍醐味を存分にお楽しみいただきます。ソーシャルディスタンスにも工夫を凝らして、劇場狂言ならではの演出効果もお見逃しなく!
いなくなった牛を探しに出た牛主は、拾った牛を引く何某に出会い、
「産まれてすぐ座敷の上座に据え、横座と名付けた秘蔵の牛だ。呼べば答えるから返してくれ」と言う。何某は「呼んで答えたら返そうが、答えなければ牛主を家来にする」と言って、三声まで呼ぶことになる。二声呼んでも鳴かない牛に、牛主は懸命に故事を語り聞かせるが…。
人間国宝による『語り』の至芸を、存分にご堪能ください。
六頭の牛に薪を、六頭の牛に炭を積み、酒樽を添えて都に届けよと命じられた太郎冠者。大雪の中、十二頭の牛を追いながら山道を急ぐが、峠の茶屋にたどり着くと、つい酒樽に手をつけて、上機嫌で謡い舞ううち…。
ムチ一本で十二頭の牛を描き出す至難の技、またウズラ舞など見所たっぷり。歴代の名人上手の様々な伝説に包まれた珠玉の名作。
◇緊急事態宣言発出による時短要請を受けまして、20日の上演に限りレクチャートークを短縮し、休憩をなくして20時頃終演を予定しております。本狂言の上演内容に変更はありません。
◇お客様に安心してご来場いただき、より良い舞台芸術をお届けできるよう尽力いたしますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
◇お座席は前後左右1席ずつ空けてのご用意となりますので、 2名様以上でご来場の場合、お席が離れます。予めご了承下さい。
◇この公演では中止時以外の払戻し対応はいたしません。 当日ご来場不可能な場合は、ご連絡先がわかるご家族・ご友人等にお譲り頂けましたら幸です。※チケットは上記の正規販売所でご購入下さい。
◇感染症拡大予防のためお客様へのお願いを必ずご確認の上で、ご来場くださいますようお願い申し上げます。
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